2011年6月13日月曜日

身近な相談者は管理者の助け

研修会等で会う管理者は多くの悩みを持っています。そして研修会に参加し解決の糸口を見つけようとします。
研修会では、さまざまな事例を通して参加した管理者にわかりやすくかつ共感を得ることができるような内容を話しています。そのためか会場での萩原の話す内容にうなずく、笑うなどの反応を示してくれる多くの管理者がいます。そして多くの管理者から目からうろこの研修会でしたという言葉を聞きます。
多くの管理者は訪問看護ステーションの難局を乗り越えたいと考えて研修会に参加しています。

 上の写真は管理者研修(財団開催名古屋会場)の研修後質問の場面です。この研修の参加者は90名、質問者は6名でしたが、研修終了後の質問者を合わせると10名以上になりました。受講生が聞いているところでは質問しにくかったということで、帰り際に質問してきた管理者もいました。
職員のこと、利用者対応のこと経営のことなどでしたがその内容は極めて個別性の高いものでしたので、身近に相談者がいなくて困っていることが推測できました。

訪問看護ステーションは、法人内にありながらその実態があまりにも知られていないというのが現状です。
日本訪問看護振興財団が平成22年に研修会の効果について検証した「訪問看護ステーションの経営改善のための調査報告書」によると、同じ法人内に親身に相談できる人物がいるかという質問に対し約4割の管理者には相談できる人がいないという結果がでました。
管理者はいわゆる中間管理職に相当する場合が多いにも関わらず相談する人がいないということです。これは憂慮すべきことではないでしょうか。
別の調査では相談者がいる管理者の場合とそうでない管理者の在職期間に明らかな相違があることがわかっています。もちろん相談者がいる場合の在職期間が長いのです。

管理者の多くはステーションの経営状況が思わしくないと、法人との距離を置いてしまうことが多くみうけられます。そうではなくもっとステーションのことを知ってもらうためにも、一人で悩むことがないためにも直属の上司への積極的なアプローチをしてみたらいかがですか。きっとよき理解者ができると思いますよ。

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