2017年6月22日木曜日

フィジカルアセスメントを考える

訪問看護のフィジカルアセスメントは看護ケア実践において極めて重要である。

岡山県のある法人でフィジカルアセスメントの基本の考え方を話す機会があった。訪問看護の現場を離れ13年以上経過しているので再学習し研修に臨んだ。
そこでわかったこと、多くの訪問看護師さんはフィジカルアセスメントの本当の目的を見失っていないかということである。

フィジカルアセスメントとは身体的な情報と意図的な情報収集とに基づく判断である、また行う目的は訪問看護業務の「診療の補助」「療養上の世話」などの看護実践につなげることである。

フィジカルアセスメントはバイタルサインズチェックとシステムレビュー(問診)それと視診・触診・聴診・打診で構成されている。ちなみにフィジカルアセスメントの約80%はシステムレビュー(問診)による情報収集である。つまり訪問看護師がチェックしたバイタルサインズ等とそれに基づいたシステムレビューをインテグレイト(統合)し考え判断することがフィジカルアセスメントなのだ。

システムレビューは利用者や家族等からの聞き取りによるため時間がかかる。ちなみにある調査結果では短時間の訪問看護はシステムレビューが不十分なことから利用者の状態変化が起こりその結果緊急コールが多いことが明らかだ。

短時間の訪問看護多くなってませんか?緊急コール多くなってませんか?今行っているフィジカルアセスメントがルティーン化していませんか?

2017年6月7日水曜日

年商1億円達成

大分県の管理者研修が6月3日にあった。講師として伺うようになり今年は3年目だ。

その会場で会った管理者のエピソードを紹介する。

自分がやりたい看護がしたい、自由にステーションを経営したいと起業したものの先行きに不安を覚えていたそうで、平成27年度の管理者研修を受けた。「年商1億円のステーション」のことを聞き同じような管理者が達成しているのなら私にもできるはずだと考えた。
そして年商1億円への取り組みが始まった。研修で学んだことをもとに、達成するための方法を考え計画し実施しその結果開設3年目に年商1億円を達成できた「先生のおかげです。」と笑顔で報告してくれた。

今年もさまざまな県の講師を引き受けたが、こんな管理者がもっと増えてくれることを願っている。