2015年2月24日火曜日

訪問看護記録

訪問看護ステーションではそれぞれの看護記録様式を使用しています。ⅰパットやスマートフォンなどモバイル機器を活用するステーションも増えているようです。

看護記録するとき「SOAP」もっとも時間がかかるのが「A」と「P」ということです。周知のように「S」は利用者の「主観的データ」、「O」は看護師による「客観的データ」で「A」は「アセスメント」、「P」は計画です。
「A」は収集した「S」と「O」のデータから「利用者さんはどのような状態・状況にあると判断できるのか?」という看護師の見立てになります。つまり「A」と「P」は的確な「S」と「O」により導きだされるといえます。

「S」と「O」を確実な情報にするには、利用者情報(データベース)が重要です。データベースは初回訪問時を含めその後数回の訪問で得られた利用者の基本情報と初期アセスメントができる情報(健康認識・栄養と代謝・排泄と交換・活動休息・知覚と認知・ストレス耐性など9項目)による看護診断のもとになる情報です。データベースが不十分だと利用者への的確な看護実践とならず看護実践に基づいた記録である「SOAP」に時間がかかるという結果になります。

みなさんのステーションで、データベースの把握は十分ですか?



2015年2月19日木曜日

平成27年度介護報酬改定情報 その4

基本報酬が下がったと落胆している訪問看護ステーションのみなさん、今回の報酬改定はその内容を多面的に捉え対策する必要があります。

そのうちのひとつ、地域区分の変更がありました。7区分が8区分となり7級地が新設されました。みなさんのステーションの地域区分、確認しましたか?
この地域区分の変更は報酬に大きく影響します。たとえば私の住む神奈川県相模原市は5給地から4級地になりました。
掛け率が10.42⇒10.84となり、60の訪問看護で金額換算すると8,690円が8,823円になります。実質133円アップしたことになります。

もちろん、地域区分によってはダウンするもあります。地域それぞれのステーションで計算してみてください。

2015年2月12日木曜日

Men’s訪問看護ステーション

2月7日、栃木県看護協会で訪問看護ステーション管理者研修会がありました。受講生は50名以上。他県の管理者研修会より男性の受講生が多くいました。
グループワークのとき男性看護師からの発表がありました。そのステーションは昨年の12月に男性看護師3名で開設したステーションでクリニックに併設しています。今まで多くの県に行きましが男性だけのステーションは初めてでした。受講していた男性看護師は若くエネルギッシュで「いや~この業界も変化しているなあ!」と思いました。

men’s看護師は自分の所属するステーションの強みが何かがまだわからないと言っていましたが、帰るころには何かを掴んだようでした。今後はmen’sだからこその強みを生かした活動をしてほしいですね!

2015年2月10日火曜日

平成27年度介護報酬改定情報 その3

写真は2月7日栃木県看護協会の管理者研修会で行った宇都宮にある大谷石でできたカトリック松が峰教会です。1998年に国の登録有形文化財に指定されています。ライトアップしていると聞き寒い中行ってきました。

2月6日に介護報酬改定案が答申されました。その内容ですが、訪問看護ステーションと医療機関の訪問看護の痛み分けという結果でした。つまりステーションの訪問看護費が減額されている分みなしの訪問看護が増額されています。ただステーションには中重度の要介護者の在宅生活を支える訪問看護体制の評価として看護体制強化加算が創設されました。月に300単位です。緊急時訪問看護加算・特別管理加算の算定率とターミナルケア加算の算定件数により評価されます。
またPT・OT・STの訪問看護は訪問リハビリテーションと報酬が同じになり、318単位から302単位になりました。

いずれにせよ、詳細はこれからです。
今回の厳しい状況を乗り切るための方策を考えましょう。