2014年12月27日土曜日

良いお年をお迎えください。

今年もあと4日となりました。

今年は寒いですね。
雪の多い日本海側や北海道の訪問看護ステーションのみなさん、毎日雪との戦いお疲れさまです。

吹雪の訪問の帰りに遭難しそうになった訪問看護師がいたそうです。まさに「行きはよいよい帰りは恐い。」ですね。

雪の多い地域では出勤してまずステーション周囲の雪かき、そして利用者宅の玄関先までの雪かき、しんしんと降る雪の中帰りの雪かきやスタッドレスタイヤでも凍って滑る道などへの対応など、単に訪問看護をするだけではすまない北国の訪問看護の厳しさがあります。
訪問看護師のみなさんの身の安全を考えた対策が求められます。夜間の訪問看護には細心の注意を払ってください。

「訪問看護みたり聞いたり」は今年最終回ですこの1年ブログを見てくださった方がたに感謝します。来年も訪問看護師のみなさんのお役に立てる内容を掲載していきます。

2014年12月17日水曜日

平成27年度介護報酬改定情報 その2

9年ぶりのマイナス改定。
特別養護老人ホームやデイサービスを中心とした報酬引き下げとなるようだ。

訪問看護に関する報酬で引き下げになる可能性の高い報酬は、PT等セラピストのリハビリである。

訪問看護ステーションのPT等による報酬を病院・診療所の訪問リハビリテーションの基本報酬単価を横並びにする、つまり報酬を単価の低い訪問リハビリテーションに合わせる可能性があるという情報があるので詳細がでてくるのをまってくださいね。

2014年12月14日日曜日

管理者の収入増への取りくみ

神奈川県訪問看護ステーション連絡協議会の初任管理者研修が12月始めに終了した。1回目は10月で今回の研修までの期間は2か月あった。1回目の研修で参加した初任管理者に自らのステーションの課題抽出と解決への取りくみその結果を示す宿題を出した。参加した管理者は忙しい中でもそれぞれの取りくみをしてきた。

その内容は「加算の算定数をあげる」「特別訪問看護指示書の有効利用」「利用者とのコミュニケーション能力の向上」などである。」その中で「特別訪問看護指示書の有効利用」を積極的に行ったステーションの管理者からは退院の利用者4名に対し特別指示書での訪問看護を実施した結果1か月40万円の増収があったという報告があった。

訪問看護ステーションは報酬依存型事業である。「特別訪問看護指示書の有効利用」は報酬のしくみを理解したうえで適切に算定することで収入は増えることを示している。また報酬だけでなく毎日の訪問看護による利用者等の安心感は在宅療養の継続につながることはいうまでもない。



2014年12月8日月曜日

平成27年度介護報酬改定情報

今年度の診療報酬改定では、重症で利用依存度が高い利用者への訪問看護への評価が明確に表れています。来年度の介護報酬改定も重度の利用者の対する訪問看護を強化する方向性が打ち出されました。


機能強化型訪問看護ステーションの評価と同じく、介護保険でも中重度者の利用者を多く受け入れるステーションを評価する加算が新たに創設が検討されています。
内容としては「緊急時訪問看護加算」「特別管理加算」「ターミナルケア加算」この3つの加算のすべてで一定以上の割合の算定実績があることを要件にするようです。つまり介護保険の利用者も重症度が高く在宅看取りにつながる利用者確保が報酬として評価されるということになり、軽度で医療依存度の低い利用者の多いステーションは今回の介護報酬改定の恩恵を受けられないこともありえるということです。

みなさんのステーションの「緊急時訪問看護加算」「特別管理加算」「ターミナルケア加算」の算定数やその割合はどのくらいですか?
コンサルの実施結果でも、「緊急時訪問看護加算」「特別管理加算」の算定数が低いステーションの経営は芳しくないという現状があります。
みなさんステーションの現状把握をして来年4月の介護報酬に備えてください。


2014年12月3日水曜日

精神科訪問看護基本療養費算定要件研修会開催

精神科訪問看護基本療養費算定要件研修会、どの会場もいっぱいでキャンセル待ちとのことですが、受講したいと考えている訪問看護師のみなさんへ朗報です。

富山県看護協会での開催が決定しました。
日程は平成27年1月31日・2月7日・2月8日です。富山県看護協会の協会員以外は4,000円×3日で12,000円です。

問い合わせ先は富山県看護協会訪問看護ネットワークセンター☎076-431-0230

2014年12月1日月曜日

管理者の経営目標 ふたつのエピソード

11月29日30日、富山県のコンサルでした。

平成25年看護師が定年後に立ち上げた訪問看護ステーションです。開設当初は利用者0人でしたが、なんと90人以上になっていました。このステーションのコンセプトは、他のステーションが受け入れない利用者や対応に苦慮している利用者を受けることです。たとえば1年間治らなかった褥瘡のある利用者を3か月で治癒させるなど成果を上げて利用者数を増やしてきました。
 
そして昨年の目標どおりにナーシングホームをたちあげていました。対象とする利用者は医療処置が必要かつ重介護ということです。今後は人工呼吸器の方も受け入れていくそうです。管理者としてナーシングホームの当直、日中は訪問看護業務・管理業務と三束のわらじをはき「先生私倒れそう!」と言いながらも自分の看護実践の成果が形となっていくことに喜びを感じ本当に楽しそうでした。

もうひとつのエピソード。新規の訪問看護ステーションですが、今後の目標として「ステーションをつぶさない!」と明記していました。今年だけで100件以上のコンサルをしてきましたが「ステーションをつぶさない」の目標は初めて。
この目標こそすべての管理者が掲げてほしいと思っていました。事業は継続できて初めて成果と利益が出ます。

全国の管理者へ「ステーションをつぶさない」この目標を掲げてください。そしてつぶさないための取りくみを実践してください。