2012年3月30日金曜日

平成24年ダブル改定 医療保険

いよいよダブル改定の4月になります。
準備は大丈夫ですか?

今回の訪問看護療養費の報酬は医療依存度の高い利用者に手厚い報酬となっています。
また現場のみなさんの長い間の要望が報酬への反映もみられます。
今回の報酬改定は「訪問看護には追い風」になっています。
しかしその追い風を受け発進できるかどうかは、現場での報酬の運用にかかっています。

訪問看護基本療養費(Ⅲ)外泊日の訪問看護、医療依存度の高い利用者への退院直後の特別指示書による訪問看護などは、医療機関に新しい報酬体系ができたことを周知しないと活用してもらえません。
また特別管理加算(重症者管理加算)の対象者は週4日以上訪問できるようになりました。訪問看護管理療養費は要件緩和により1か月算定可能になりました。

新設の報酬や要件緩和による報酬で、ステーションの報酬請求額が増えるということになりますが、多くの訪問看護師の心配する利用者さんの負担額が増えることになります。これらのことは表裏一体なのです。

利用者負担が増えることを心配するのであれば、負担額が増える利用者への十分な説明を怠ってないけません。訪問看護師一人ひとりが報酬改定の内容を熟知し4月以降の利用料を利用者にわかりやすく説明できるようにすることです。

2012年3月19日月曜日

3月の各地の研修会

いよいよダブル改定の4月が近づいてきました。
平成24年になってからさすがに報酬改定の研修の依頼が多くなっています。

3月10日は北海道訪問看護ステーション連絡協議会開催の研修がありました。
今までは80名程度の参加者でしたが、今年は160名でした。参加希望者はもっといたそうですが、会場の関係で制限したと関係者から聞きました。訪問看護師の報酬改定への高い関心の表れといえます。

3月17・18日は高知県看護協会の管理者研修会がありました。
昨年に続き2回目になります。
2日間の研修日のうち1日は報酬改定についてじっくり学びました。研修終了後雨が止んだので高知城にいきました。


3月24日は静岡県訪問看護ステーション連絡協議会の研修会です。

今回のダブル改定は訪問看護に追い風の内容といわれています。各地の訪問看護師が報酬についてしっかり学び、日常業務に運用できるとステーションの経営状況が良い方向に向いていくことでしょう。

2012年3月1日木曜日

平成24年度ダブル改定への落ち着いた対応を

2月10日に訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法(医療保険)が財団等の訪問看護関係団体のホームページにアップされ、医療保険と介護保険ダブル改定の内容が明らかになりました。医療保険と介護保険両方の報酬改定の情報が揃ったわけです。

そのような中訪問看護ステーションでは今何か急き立てられているような状況にあるのではないでしょうか。現場からの報告で混乱している状況がひしひしと感じられます。ある意味緊張感を持ち平成24年度のダブル改定を迎えていることは報酬改定に積極的に取り組もうとする姿勢の表れと考えることができます。しかしもう一歩踏み込んで考えるとあまりにも浮き足立ってしまい平成22年度までの報酬改定内容とのすり合わせができないために、報酬算定に関してあるいは制度そのものに関して混乱しているという印象を受けます。

今回の報酬改定に限りませんが、訪問看護ステーションが制度化された平成4年以降行数回に渡り行われたの改定内容の上にその都度新たな改定内容が付け加えられているということです。それは例えると積み木の積み上げのようなものです。積み木は土台がぐらぐらしていたらその土台の上に積み木を積み上げたとしてもバランスが悪くて崩れてしまいます。

今訪問看護ステーションが取り組むべきことは、新しい情報に振り回されることではなく新しい情報を収集ししっかり読み込むこと、またそれ以前にすることは平成22年度版の「訪問看護業務の手引き」を読み返し今までの報酬の内容を確実に理解することです。その上で新しい報酬内容との比較を行い変更された要件や新設された内容の理解に努めます。このような堅実な取り組みが4月以降の報酬算定の準備につながります。