2020年4月23日木曜日

GAF尺度 精神訪問看護療養費

今回の報酬改定で精神訪問看護療養費(Ⅰ)と(Ⅲ)を算定する場合は、訪問看護記録書、訪問看護報告書及び訪問看護療養明細書に、月の初日の訪問時におけるGAF尺度により判定した値を記載することになった。
GAF尺度の評価方法を探したところ、平成22年診療報酬改定時の情報に公益社団法人日本精神科病院協会、令和元年中医協資料から得ることができた。
  1. GAF尺度は社会的・職業的・心理的機能を評価するスケールである
  2. 1から100の数値スケールで構成されている
  3. 数値が大きいほど健康と評価できる
  4. 各数値は10点ごとに区分けされている
  5. 区分の範囲には症状の重症度に関する内容と、機能に関する内容の2つが記述されている
  6. 記述例として区分60~51「中等度の症状(例:感情が平板的で会話が回りくどい、時に恐慌発作がある。)、または社会的、職業的、または学校の機能における中等度の障害(例:友達が少ない、仲間や仕事の同僚との葛藤)」赤字の記述が症状の重症度に関するものであり、緑色の記述が機能の記述に分けられる
  7. 得点を決定する際、2つのうちどちらか悪い方に最もよく適合する区分を選択する
訪問看護時の利用者の精神・身体状態と仕事や学校等の社会や周囲との人間関係などの詳細な情報を合わせたアセスメントが求められる。

2020年4月18日土曜日

こんな時の報酬請求

18日の小田急町田駅。一日の乗降客40万人以上の駅なのに強い雨が降る悪天候だったこともあるかもしれないけれど「stayhome」が周知徹底しているかな?と思いながら、30分位で食料品の買い物を済ませた。

訪問看護ステーションでは4月のレセプト請求を目前に控え診療報酬(医療保険)の改定内容が気になるところ。今年度は報酬改定研修のないままの請求業務で不安を感じている管理者も多いのでは?でもみなさんはすでに厚労省の改定内容の資料を入手しているし、パソコン上の報酬改定情報の変更も終了しているはず。まずパソコンに入力すれば算定できるのだからとりあえず入力し提出する。より的確な報酬算定をあるいは減額にならないようにと考えるなら、報酬の算定要件をよく読み自分のステーションの請求報酬と照らし合わせること。改定された報酬は改定内容と算定要件を照らし合わせてよく読めばわかるが、最悪間違った請求なら返戻されるのでその時に担当部署に聞いて再提出すればよいのだから。

幸いなことに今年度の診療報酬(医療保険)の改定内容はそんなに多くない。また機能強化型訪問看護療養費の人員配置要件の看護職員6割以上については令和2年3月31日に届け出の場合は令和3年3月31日の間貴限り基準を満たすとしている。

みなさんは今まで何回も報酬改定を経験してきているんですよ。落ち着いて請求業務をしてください。それよりステーションのコロナ対策、看護師等及び利用者の感染防止の徹底をしてください。

2020年4月16日木曜日

頑張れ訪問看護師

新型コロナ感染症は終息の気配さえなく重苦しい空気が満ちている。
運動不足を心配し近くの森林公園に行くとなんとそこは散歩ラッシュ!スーパーやドラッグストアもいつもより人が多い!驚くばかりだ。
マスク不足も深刻だ。あるコンビニに行ったら数名の方が日用品の棚の前に並んでいたので店員に聞いたらマスクの入荷曜日と時間を知っている客が並んでいるとのこと。数分間並んで7枚入りのマスクを買うことができた。因みに木曜日の午後3時くらいでした。週3回決まった配送とのこと。

訪問看護の現場では入院患者が家族の面会ができないからと退院し訪問看護の利用者に。また院内感染防止のための退院や外来診療中止による受診困難で訪問診療や訪問看護への依頼が増えているようだ。

ただ訪問看護師にはつらい誹謗中傷もある。  J-CASTニュース(4月3日)に、訪問看護先から帰るとき訪問車を見た住民から「看護師のお前がいるから感染する」などと言われない中傷を受けた辛い体験が掲載されている。訪問看護師は訪問看護を知らない人だからと訪問看護を説明しまた利用者宅に被害が及ばないようにと考えながら落ち着いた対応をしている。ぜひ読んでいただきたい。

2020年4月8日水曜日

新型コロナ感染症の渦中で

フェイスブックなどで訪問看護師の現場での様子が伝えられています。また在宅に関わる医師等の新型コロナ感染症に対応するための資料やマニュアルなど頻繁に更新されています。ソーシャルディスタンスをとること、手洗いの徹底、夜も含めた外出の自粛が感染防止のための方法と言われています。でもソーシャルディスタンスをとることは訪問看護の場合はできませんし、訪問看護は外出し実施する業務なのでこれを守ることはできません。また手洗いは今までも実施してきたのですが、より厳重な実施は必要ですし、マスク着用も必須です。

これらに加えて訪問看護ステーションでは、スマートフォンやiPad、パソコンのキーボードや共用する体温計や血圧計やステートなど業務で触れるものすべてのアルコール消毒が必要です。大分の病院で起こった院内感染ではドアノブなどは消毒していたがパソコンのキーボード等はしていなかったことが明らかになっています。「感染しない・させない」徹底しましょう。

「ナイチンゲール看護覚え書」を引っ張り出して読みました。ナイチンゲールはクリミア戦争当時の野戦病院で感染予防と対策で看護の成果をあげたこと、ニューヨークのセントラルパークに隔離のためのテントが張られたニュースを見て思い出しました。