2014年10月24日金曜日

福井県看護協会のチャレンジ就業

10月22日から23日まで福井県にコンサルを実施した。
訪問看護師の確保は、すべての県の喫緊の課題である。福井県の取りくみを紹介する。

左のパンフレットは福井県看護協会訪問看護支援室が今年の4月から始めた訪問看護ステーションの人材確保の取り組みである。
「チャレンジ就業」は訪問看護ステーションへの就職希望者が試しにステーションで働くことができるシステムである。期間は2か月間。その間給料も出る。今までに10名の看護師がこのシステムを利用し働いていたステーションに就職した。

「チャレンジ就業」では、2か月間訪問看護財団学習支援プログラムに基づいたOJTが行われる。また就業中に訪問看護支援室の担当者がステーションに赴き管理者と看護師との3者面談を行うなど丁寧できめ細かな支援が行われることで訪問看護への不安要素が払しょくされ就職につながっていると考える。
さてお金の出所であるが、県の事業であり「チャレンジ就業」のステーションには費用が充当される。訪問看護師確保に悩むステーションにとって一石二鳥のシステムである。

2014年10月17日金曜日

管理者のロールモデル

宮崎県の特産品の伊勢海老と宮崎県看護協会のナースセンター担当者荒川さんと私のスリーショット!?

北の岩手県盛岡のうに丼とさんまのお刺身と南の宮崎県の伊勢海老のお刺身と炊き込みご飯は私的には両横綱です。


宮崎県の管理者研修は平成19年から開催し今年で8年目、最初から講師として関わっています。
昨年度から訪問看護ステーション管理者の実践報告を取り入れたプログラムになりました。今年は医療法人立訪問看護ステーション2か所と医師会立訪問看護ステーション1か所の管理者の実践報告。

3人とも管理者になりたくてなったのではないけれど、経営の早期安定を目標にさまざまな取り組みをしてきました。そのよう中で夜眠れなかったり、職員からの突き上げにあったり、上司との関係に悩んだりと多くのストレスとの戦いの連続だったそうです。このような取り組みは管理者のロールモデルを示す良い機会です。
身近な管理者の課題解決の手法や困難を乗り越える方法や考えかたなどは、悩みを抱えている受講生に何らかの示唆を与えてくれるだけでなく、これから向かおうとしている困難に立ち向か勇気を与えてくれます。

2014年10月8日水曜日

訪問看護師の経営参画

10月7日訪問看護師養成講座の講師として、新しくなった北海道看護協会に行った。
広々とした敷地にざまざまな木々が茂り、四季折々の美しさを醸し出すという。建物内も広々としていた。

参加者は訪問看護師やこれから訪問看護師になろうとしている41名。訪問看護師養成講座は全過程の3分の2以上を終わり、ともに学んだ時間の共有で年齢やバックグラウンドなんて関係なく和気藹々。

私の担当は訪問看護ステーションの経営・運営である。
最初、受講生の反応は経営・運営は管理者が考えることでしょと傍観気味。でもステーションは報酬依存型事業であること、一人ひとりの訪問看護師の看護実践が報酬算定に反映されること、また利益は還元され働きやすい職場環境づくりや研修参加の原資になることを伝えると、受講生の表情が変わった。

訪問看護師たちは自分たちの看護実践がステーションの経営を担っていると自覚したとき正確な報酬算定につながるのです。管理者のみなさん職員が積極的に経営参画できるように訪問実績の公表や収支状況の開示をして職員の意識を変えていきましょう。