2015年12月29日火曜日

今年もお世話になりました。

今年もあと2日余りとなりました。今年も訪問看護師のみなさんに訪問看護を取り巻いている多くの情報をできるだけ多く提供しようと「訪問看護見たり聞いたり」を掲載してきました。
今までは月末月始の訪問看護ステーションの繁忙期に閲覧数は減少するのが通常でしたが、ここ半年以上は減少することがなくなりました。これはレセプト等で余裕がなくなる時にもかかわらず多くの方が閲覧してくださっているということと受け止めています。

これからも、訪問看護師のみなさんに役立つ情報を掲載したいと考えています。来年もそのコンセプトは変わりませんので、よろしくお願いします。

2015年12月23日水曜日

さわやか徳島の麻野さん

12月19日は徳島県看護協会の現任研修会だった。午後からの研修会で午前の時間に徳島県看護協会訪問看護支援センターの方が徳島の名所を案内してくださった。案内先は徳島県藍住町の藍の館と写真のNPO法人さわやか徳島である。
さわやか徳島は10年前に行政の保健師を退任された麻野さんが開設した訪問看護ステーションとデイサービスと入所施設の複合サービス施設である。玄関先に番犬が元気よく吠えていて、施設内では観葉植物や季節の植物ポインセチアやシクラメンが美しく飾られて心地よい空間を演出していた。入所者もデイサービス利用者も利用者の個別の排泄ニーズに合わせきめ細かいトイレ誘導が行わているため、高齢者施設特有の臭いもなく清潔そのもので利用者の表情が屈託なく明るいのも印象的だった。

施設の見学とともに麻野さんから起業の経緯と現状を聞くことができた。話を聞いて在宅療養者と家族を支援を理念とした明確な方針と看護の基本に基づく実践が生きていると肌で感じることができた。

看護職として起業し事業を継続することは並大抵なことではないが、麻野さんを見ていると自分のしたいことを無理することなく楽しくしている、そんな風に見えた。それはなぜか?と考えてみたが、看護を必要とする方たちへ看護の実践で応えようとする渇望を実現するために懸命に取り組む看護職の真摯な姿ではないかと。そのことを裏付けるかのように、さわやか徳島の利用者家族が施設を訪れるうちに介護職員になり看護職員になっているのだ。それゆえ職員の雇用には苦労していないという。看護実践は利用者を幸せにし人をも動かすことができるのだ。本当に多くのことを学ぶことができ有意義な時間を過ごすことができた。麻野さんと施設の方がた及び案内してくださった徳島県看護協会訪問看護支援センターの方がたに感謝します。



2015年12月15日火曜日

在宅介護の変化

師走の花の代名詞、シクラメン。今までダメにしてしまうのが多かったけれど今年はご覧のとおり元気です。元気の秘訣は、窓越しの光とたまの水やりです。シクラメンの必要を満たすことですね!
今年の介護認定審査会が終わりました。1回の審査会で30件以上の審査をするのですが、審査内容から最近の在宅介護の状況はますます厳しくなっていると感じています。独居高齢者と高齢者世帯の増加、高齢者と未婚の子供の世帯等の増加です。これらの世帯はさまざまな問題を抱えています。
 
このように在宅での介護が困難な状況にある利用者は訪問看護でも多くなり、どのように関わっていくのか?と悩むことも多いと思います。看護は利用者の求めていること(ニーズ)に直接働きかけることができる行為といえます。何を必要としているのか?は利用者の訴えに耳を傾けそのニーズを把握し看護実践で対応することです。利用者の訴えをじっくりと時間をかけて聞き取る、この行為が訪問看護に求められていることなのです。

2015年12月8日火曜日

管理者との一期一会

 
今年もあとわずかとなった。おかげ様で研修会やコンサルでさまざまな地域で多くの管理者と会うことができたことに感謝している。

最近届いた管理者のメールを読み感激し泣いた。

メールの主は以前ブログで取り上げ、訪問看護ステーション開設後3年で大規模ステーションとなり、機能強化訪問看護療養費( Ⅰ)を算定できるようした管理者からだ。許可を得てメールの一部を掲載した。

「いつも思う事ですが、先生に会わなかったら、私は全く別の人生を歩んでいたのではないか・・とこんなに仕事が楽しくて、経営や面白いと考えることはなかったでしょうから・・・本当に感謝しています。」

今まで研修会でもコンサルでも、管理者が安定経営できるように、また成果を出し自信を持てる支援をと関わってきた。しかし管理者でなかったらまったく違う人生を歩んでいたとまで言ってくれたことに深い感慨を覚えた。まさに研修講師と管理者の一期一会だ。