2017年5月24日水曜日

訪問看護師への暴言や暴力

訪問看護は原則看護師一人で行われる。危険な目にあうこともある。

兵庫県神戸市看護大学が平成27年に訪問看護師が業務中に受けた暴力行為に関する調査を行った。
約5割の訪問看護師が暴力を受けたことがあると回答している。暴力の主体は利用者7割、家族2割だ。具体的には身体的暴力やセクハラだ。このような辛いめにあいながら「暴力を受けることも仕事」と泣き寝入りするケースが多くあるという。
利用者も多様化し対応に苦慮することも多くなっているのは確かだ。しかし「暴力や暴言を受けることも仕事」と考えることは問題だ。
暴力と暴言行為はいついかなる場合でもあってはならないことだという認識をもち利用者からのこれらの行為を表面化し行政等の支援につなげることも必要である。また複数名訪問看護加算の活用により暴力行為等を未然に防ぐ対策も必要とである。


2017年5月11日木曜日

サービス付き高齢者住宅の調査から

全国で21万戸あるサービス付き高齢者住宅を対象に2015年1月から1年間に起きた事故に関する調査結果が発表された。事故の件数は1年間で3千件を超え、その半数以上が個室で発生している。事故と死因の内訳は以下のとおりである。

事故の内訳
1位 骨折
2位 ケガや病気
3位 配薬ミス

死因の内訳
1位 病気・衰弱
2位 誤嚥
3位 転倒

サ高住には訪問看護利用者が多くいる。関わっている利用者の事故も経験したことがあるだろう。骨折や病気(病状の悪化)配薬ミス、誤嚥、転倒などは予防できることである。事故を未然に防ぐための訪問看護時間や回数・内容のアセスメントの実施がポイントとなる。