2014年9月28日日曜日

これからの訪問看護のありかた


 

写真はハワイワイキキのアラモアナ公園後方から見たサンセットの景色。ハワイの夕焼けは本当にきれい。
実は息子の結婚式で9月22日からハワイに行きました。毎日30度以上で本当に暑かったけれどハワイを満喫!

ハワイの高齢者は、有料老人ホームに移り住むことが多く、気候がよいのでアメリカ本国から移住してくる高齢者も多いとのこと。
高齢者事情は国によって異なる。アジア圏の韓国は儒教の教えにより在宅で介護することが多く、中国は医療機関への入院が多いと聞いている。

2025年問題も踏まえ、日本は在宅介護へ大きく舵をきった。
9月12日厚生労働省は介護保険最新情報の中で「地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的な方針」を打ち出した。詳細は介護保険最新情報を見てください。

急性期の医療から在宅医療・介護サービスが地域で適切に提供されるシステムが「地域包括ケアシステム」である。その中核を担うのが在宅医療でありその中に訪問看護は含まれる。在宅医療・介護サービスの中心に訪問看護が位置すると考えるとその役割の大きさと重要性は半端ない。
訪問看護ステーションがその役割を十分把握し、利用者及び関わる医師や介護職から頼られる存在であることを自覚すること。そして役割を十分果たせるようにすることが求められている。

2014年9月19日金曜日

残業が多いステーションは・・・

みなさんのステーションの毎月の残業時間どのくらいですか?

通常ステーションは、レセプト請求事務や主治医に提出する報告書・計画書作成作業のため月末月始は多少の残業になるのが通常です。

コンサルで平均残業時間を聞いたところ、黒字ステーションでは残業時間は少なく赤字ステーションでは多いということがわかりました。また管理者による職員の残業時間の管理ができていないことも明らかになりました。労務管理から残業は職員が管理者に届け出たうえで管理者の承認により可能になります。にもかかわらず職員の残業時間の管理ができないというのはどういうことでしょうか。管理者の労務管理が不十分であることが浮き彫りになりました。

最も多いステーションでは一人の看護師が50時間していました。毎日2.5時間残業しています。ちなみに毎月の訪問件数は55件
一日に換算すると3件弱でかなり余裕のある訪問業務といえます。50時間の残業代、時給換算してみましょう。時給1,500円とすると毎月7万5,000円の残業代になります。固定給プラス毎月7万5,000円が給料として支払われるのです。

管理者として残業管理は大丈夫ですか?残業代の見直しは必至です。職員一人ひとりの働き方を十分把握し正当な残業なのかを吟味してください。

2014年9月13日土曜日

管理者として腹を括ろう

9月12日岩手県看護協会の管理者研修会の最終日担当として11日に盛岡に入りました。盛岡に行くと必ず駅の中にある「磯よし」にいきます。このお店は地元の新鮮でおいしい海産物を食べさせてくれます。毎年この時期にいきますがおいしさでうらぎられたことはありません。写真はさんまのお刺身と   
生うに丼です。両方とも本当においしかったです。

岩手県の管理者も他の地方の管理者に違わず、自ら進んで管理者になったのは27人中1人しかいなかったということです。このようなことは岩手県だけではありません。

法人からお願いされたから、他にできる人がいない順番だからなど管理者を受ける理由はさまざまです。しかし管理者を受ける最終の決断を下したのは管理者のあなた自身ではないですか?にも関わらずお願いされたから、私はやらされ管理者だからという姿勢をもったまま仕事を続けている、そんな管理者が多いのは現実です。

私は本当にそれでよいですか?と管理者に問いたい。
たとえやらされ仕事でも成果は求められるのです。岩手県の管理者研修会で、管理者として腹を括り成果が出る取組みをしようよとプレゼンしました。

2014年9月7日日曜日

在宅看取り 地域の傾向と対策

花壇のマリーゴールド
新潟県訪問看護ステーション強化事業のコンサルテーション、69%(45か所)のステーションが終了した。

その中でわかったことがある。それは在宅看取りに対する住民の意識の違いである。

新潟市は8区あるが、在宅看取りを希望する利用者・家族が多い区(地域)と最後は病院を希望する利用者・家族が多い区(地域)の違いが明らかになった。

在宅看取りの支援が訪問看護に求められているのだから、どのような状況でも在宅看取りするのは当然のことと考え訪問看護するのか。
それとも利用者や家族の希望を聞き取り、利用者のフィジカルアセスメントはもとより家族及び介護状況、生活環境のアセスメントをもとに訪問看護師としての判断をしたうえでどこまで在宅で過ごすのかを話し合い決めその決定に基づき入院時期を決めるのか。利用者と家族の意思を十分聞き取り、ターミナルケアに生かすことが求められている。

新潟市という限定した地域の実態だが、他の地域でも同じような傾向があると考えることができる。地域の実情を知ることでターミナルケアの実践に生かすことができる。