2016年4月26日火曜日

母の入院でわかったこと

4月中旬92歳の母がショートステイ先で転倒し左上腕骨骨折し手術のため入院した。入院先の病院は900床でドクターヘリを有する地域医療支援病院。
母はアルツハイマー型認知症の中重度である。入院時に家族の付き添いを依頼され、姉と私が交代でつき添った。夜間は私が担当した。
手術は全身麻酔で約2時間で行われその後リカバリールームに移された。すでに抜管されていたが喉の違和感で咳払いはしたものの肺炎のリスクは回避できた。痛み止めの投与によりその夜は落ち着いていたが、その後は落ち着きなく家に帰るコールと点滴の入る手を動かすまた左上肢の保持の三角巾外しと夕方から夜間にかけての譫妄状態など92歳にこれほどのエネルギーがあるのかとあきれてしまうほどだった。
そんな中で看護師はPCを載せたカートを引き病室にきて通常業務の状態観察を行ったが、夜間の状態を聞くわけでもなく術後の創部を観察することもなく体温・血圧・SPO2の測定を行い粛々とPCに記録していた。
訪問看護では家族も含め状態や状況の情報を収集し看護に反映しているのにまた家族の大変さの共有もなされないんだと臨床と在宅の違いを感じた。

2016年4月21日木曜日

これからへの備え

4月末になり新しい診療報酬改定での最初の報酬請求になります。小児の訪問看護をしているステーションの機能強化型ステーションの届け出ですが、居宅がないために届け出ができなかったステーションもあると思います。

機能強化型ステーションや介護報酬の看護体制強化加算など要件を満たしていることが問われています。このような算定要件の変化を考えてみると、もしかしたら報酬は出来高から包括(まるめ)にシフトしつつあるのではないかと考えました。それならば次のダブル改定を見据え高い報酬の算定ができるようにするには、現段階で国が示している算定要件を満たすための体制づくりをする必要があると考えます。
例えば医療機関の報酬から推測すると重症で医療依存度の高い患者の早期在宅移行の促進は明らかです。それならばそのような利用者に対応可能な職員の人材育成と回数の多いの訪問看護提供が可能な職員の確保が急務といえます。このような体制を整え次のダブル改定に備えましょう。


2016年4月10日日曜日

報酬改定への取り組み

夜桜、なまめかしくきれいですね!咲いてる期間がみじかいだけに美しさもひと際といえます。

今年度の診療報酬改定は訪問看護ステーションにとってはちょっとねえ~の内容だったのではないですか。でも早期在宅移行を勧める病院へのステーションの関わり方を考える良い機会といえます。

新たな報酬である退院後訪問指導料と訪問看護同行加算は、医療機関の看護師が在宅移行する医療ニーズが高い利用者(特別管理加算対象者又は認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅲ以上)に対し退院後1か月以内に限り5回の訪問指導ができそのうちの1回に限りステーションと同行訪問加算の算定ができます。

ある管理者は「在宅のことを良く知らない病院の看護師が指導できるとは思えない」と厳しい反応。でもこの報酬は在宅移行促進せざるを得ない病院側の意識を変えるきっかけになる可能性があるといえます。つまり在宅療養を知る機会になりり在宅移行の視点が変わる、訪問看護を知る機会にもなりその後在宅移行がスムースになることもあります。
安心してください!疑義解釈によると同行訪問看護加算を算定した場合でも、同行したステーションは訪問看護療養費の算定ができます。