2020年1月28日火曜日

またまた、看護師の働きかた


   常勤看護師の働きかたが経営に大きく影響する。コンサルの結果では平均単価の影響もあるが、常勤看護師が1か月70件以上訪問しているステーションは黒字でそれ以下のステーションは赤字だった。また常勤看護師が70件以上訪問しているステーションは機能強化型や看護体制強化加算を算定できていることが多い。これらの加算算定はステーションの規模と関係してもいるが、在宅看取りや医療依存度の高い利用者へ対応するための看護師の稼働が影響しているといえる。
  しかし黒字のステーションは看護師の訪問件数を経営安定の目標数値として設定しての結果ではなく、利用者数増加に対応した結果としての訪問件数だったことがわかった。これでは利用者数や状態像により常勤看護師の稼働を左右されてしまい収入に影響してしまう。ステーションの経営安定には常勤看護師の常時安定した稼働ができるマネジメントが必要なのだが、管理者からは働かせすぎると退職するのではと、常勤看護師への遠慮をも感じた。このような心理からか管理者の訪問件数が常勤看護師を上回るステーションも多くみられた。
  経営安定を目標とすれば当然のことながら営業で利用者確保し訪問件数増につなげ常勤看護師の稼働も上げ収入につなげる。このような経営図式を作り上げてほしい。

2020年1月11日土曜日

今年もよろしくお願いします。

1月10日中医協で審議されたこと。

「訪問看護情報提供書」
訪問看護ステーションと自治体等の連携促進として、訪問看護情報提供療養費Ⅰに15歳未満の小児利用者を含める。医療的ケア児の情報提供に係る要件の緩和。
「医療材料」
医療的ニーズの高い利用者への訪問看護提供推進のために、訪問看護で用いる医療材料についての評価の見直しを行う。
「精神科訪問看護訪問療養費」
精神科訪問看護療養費の訪問看護記録にはGAF尺度(気持ちの落ち込みやイライラといった精神症状有無のチェックと日常生活への影響の評価)の値の記載を要件とする。また複数名精神科訪問看護加算の算定に訪問看護指示書への必要性の記載を見直す。

「24時間対応体制加算」
複数のステーションが連携して体制を確保した場合の24時間対応体制加算を見直す。

「理学療法士等の訪問」
医療的ニーズの高い利用者への適切な訪問看護の提供がなされるよう評価を見直す。訪問看護計画書・報告書に訪問する職種又は訪問した職種の記載の要件の見直す。

「機能強化型訪問看護訪問看護療養費」
機能強化型訪問看護療養費1と2の一部の看護職員について常勤換算による参入を可能とする。機能強化型訪問看護療養費の人員配置基準に看護職員の割合を要件に加える。