2013年12月25日水曜日

管理者の訪問看護経験知を人材育成に生かす

12月中旬栃木県訪問看護ステーションサポート事業があった。この事業は県の予算で今年度からの実施である。そして訪問看護ステーションの経営・運営支援を目的としコンサルティングがその中心事業になっている。
コンサルの内容であるが中規模から大規模では次期管理者の育成、小規模では利用者確保の課題だった。コンサルティングしたステーションでの共通の課題は看護師の人材育成だった。

訪問看護が初めての看護師は誰の訪問看護のスキルを目標にすればよいのか?そのお手本となるのが管理者の内にある経験知だと考える。管理者が今までの現場経験で培ったスキルである。そのまま管理者の内にとどめておくのはもったいない。その伝え方がOJTであり報・連・相や事例検討である。このような機会に自分の経験を具体的に示す、より高度なスキルを伝授する、教訓を生かせるように指導する、経験をもとに価値ある情報を与える、抱えている不安や心配ごとに耳を傾けるなどのコーチングを合わせて行う。この方法ならば訪問看護業務をしながらでも実践できるはずである。

研修受講とのあわせ技としてコーチングを活用し訪問看護師を育成してほしい。同時に訪問看護の楽しさも伝えてほしい。



 

2013年12月13日金曜日

在宅移行の課題

我が家のクリスマスオーナメント
医療機関から重症度の高い利用者の在宅移行による業務の煩雑さが問題になっている。
そのひとつは医療機関のDPCシステムによる入院期間の短縮化である。報酬算定を考慮すると医療機関は入院期間をできるだけ少なくしたいと考えるあまり患者の在宅での療養環境や介護状況、治療継続のための処方薬の調整等への配慮をすることなく退院せざるを得ないことがあるという現実。

ステーションでもさまざまな対応や調整を求められている。残念ながら多くの医療機関は在宅移行後の患者の状況の把握までできていないのが現状である。ステーションからみればそんなことも把握できていないのかと思うだろうが、医療機関の対応を責めても始まらない。在宅移行がスムースできれば訪問看護の導入時の煩雑さが少なくなる。しかしなによりも利用者や家族の負担軽減ができるのである。そのためには在宅移行時の不具合や課題を具体的にフィードバックしてほしい。

     




2013年12月2日月曜日

鉄は熱いうちに打て

左の写真は黄色く色づいたイチョウです。今年は朝と昼間の気温差が激しいこともあり紅葉が美しいですね!

11月30日神奈川県訪問看護ステーション協議会開催の新任管理者研修会がありました。受講資格は管理者になって3年未満ということでしたが、なんとほとんどが1年未満。6か月未満が半数以上でした。
神奈川県は今年度すでにステーションの新規開設が100か所を超えたそうです。

管理者になったばかりで数か月手さぐり状態でなんとか過ごしいるそんな受講生ばかりでした。熱心にメモをとりながらの学習とグループワークによる互いの情報交換、5時間はあっという間でした。

「鉄は熱いうちに打て」のことわざがあるように管理者になって数か月のうちにステーションの経営・運営を学ぶことができれば試行錯誤のすえに残念ながら脱落していく管理者を救うことができるかもしれないと感じました。