2011年7月27日水曜日

初めて青森県に行ってきました.

721日から初めて青森県に行ってきました。これで管理者研修の未到の県はあと4件になりました。ちなみにまだ訪れていない県は群馬県、三重県、香川県、佐賀県です。

青森県はさすが本州最北端の県、涼しいとういうのが第一印象です。管理者研修の会場からは右に陸奥湾左に竜飛崎が見えるロケーションで、もっと天気がよければ函館も見えるアスパムという会場でした。この会場の1階部分は青森県の物産店があります。この物産店で買った青森特産のホタテの味は最高でした。

青森では8月Ⅰ日から7日までねぶた祭りが開催されます。アスパムのまわりにはねぶたの収納庫が立ち並び出番を待っています。ねぶたは20機ありそれぞれスポンサーがついています。たまたま日立がスポンサーをしているねぶたの収納庫で中に入って本物のねぶたを見ることができました。写真がそのねぶたですが、あまりに大きくて全部は撮影できませんでした。

ねぶたは約半年かけねぶた師という専門職人が作成しその費用はねぶた祭りに関わる人達の人件費をいれると1000万円から1500万円かかるそうです。実物を見るとさすが専門職人の技だと感じざるをえません。

このように専門職の技はねぶたで人びとを喜ばせたり楽しませたりして感動させるのです。専門職の技により対象者のよい反応や満足度を導き出すという点では何か訪問看護にも共通するものを感じました。

2011年7月20日水曜日

訪問看護ステーションのこれから

716日奈良県看護協会の管理者研修に行きました。奈良県看護協会は京都駅から近鉄戦の樫原神宮前駅か大和八木駅が最寄り駅です。奈良県の名物は奈良漬や柿の葉寿司や葛餅などが有名です。左の写真は大和八木駅構内にある柿の葉寿司の販売店です。柿の葉の殺菌力効果を利用し魚の切り身と酢飯を柿の葉で包んだ郷土料理です。

奈良県看護協会は、奈良県を3地区に分けその地区に訪問看護ステーションが全部で7か所あります。そのうちの一つの地区である橿原市には4か所の訪問看護ステーションがあります。奈良県看護協会は公益法人化に伴い、橿原市内3か所の訪問看護ステーションを統合し訪問看護センター(仮称)の開設を企画しているそうです。すでに奈良県看護協会近くに用地も決まり建設に向け動き出しました。1階が訪問看護ステーションの事務所で2階は研修室の予定です。今までの利益を有効利用し訪問看護ステーションが自らの拠点を持つということの意味は大きいと思います。
平成4年に訪問看護制度が成立して早20年経過しました。訪問看護ステーション数は平成234月現在5,922か所(全国訪問看護事業協会調査)です。平成22年の同時点は5,731か所でしたから、残念ながら1年間で191か所しか増えていないということです。ちなみに平成22年の新規は383か所休廃止数は311か所でした。


在宅療養には必要不可欠な訪問看護と言われながらもさまざまな外的要因や内的要因により訪問看護ステーション数は増えていない状況です。初心に帰れば看護職が経営者として訪問看護ステーションの経営・運営ができる訪問看護ステーションの制度化でした。もしこのまま訪問看護ステーション数が増えないということになれば、残念ながら看護職は経営者に不向きだったということになりかねません。経営者として成功する管理者が増えることで訪問看護ステーション数は確実に増えていくでしょう。

2011年7月12日火曜日

富山県の訪問看護ステーション管理者育成への取り組み

7910日と二日間富山県看護協会に管理者研修講師としていきました。富山の夏は白エビがおいしい季節です。写真は富山の名物ますの寿司です。ますの寿司はその製造元によって微妙に味が違います。


 
富山県は平成18年から予算を組み訪問看護ステーションの管理者育成に取り組んでいます。その取り組みの始まりは全国最下位の訪問看護ステーション数でした。平成18年当時の富山県の訪問看護ステーション数は33か所、県はこのままでは在宅療養の支援のいけないとして訪問看護ステーション数を増やす対策を講じたのです。その対策は今でも引き続き実施されています。訪問看護ステーションに関する県の対策は、「訪問看護ネットワーク支援事業」「訪問看護ステーション設備整備費への補助」「訪問看護運営支援アドバイザーの派遣」「訪問看護師の育成・就業支援の実施」「アマネジャーへの在宅医療連携研修の実施」の5項目です。このような県の取り組みで訪問看護ステーション数は37か所に増えました。

「訪問看護ネットワーク支援事業」は国の訪問看護支援事業の予算です。右上の研修会写真の幟や一般市民向けのパンフレットを作成し富山県内の病院に出向き訪問看護の広報活動を行っています。
また「訪問看護ステーション設備整備費への補助」ではステーション開設資金の補助を行っています。
「ケアマネジャーへの在宅医療連携研修の実施」はケアマネジャーの訪問看護の理解を深める研修と訪問看護ステーションでのケアマネジャーの実習を行っています。

「訪問看護運営支援アドバイザーの派遣」は、訪問看護ステーションの管理者への経営・運営コンサルテーションを行っています。この事業の開始から萩原がコンサルタントとして関わっており昨年までで24か所の訪問看護ステーションのコンサルテーションを行いました。この事業を受けた管理者は利用者を増やす方法や事業収入を上げる方法を学び1年後には成果を出しています。そして平成19年の利用者数3,064人が22年には3,834人で約3割伸びています。県の支援による管理者の具体的な経営・運営方法の学びは少しづつ成果をだしてきています。

 


 
 

 
 

2011年7月6日水曜日

介護福祉士の喀痰吸引等医行為が可能に

今年は梅雨のうちからこの暑さ、これでは夏本番の暑さが心配ですね。

写真は我が家のグリーンカーテンに実ったキュウリです。今年は節電対策で、キュウリとゴーヤを植えました。キュウリとゴーヤの成長は驚くほど速くネットを伝いベランダの天井まで伸びています。グリーンカーテンは日を遮る効果と見た目の涼しさの効果は抜群です。それに時々キュウリが収穫できるまさに一挙両得ですね。

さて話は変わりますが、7月4日発行の週刊保健衛生ニュースに介護福祉士の実施可能な医行為を喀痰吸引・経管栄養とし社会福祉士及び介護福祉士法の一部改正をする社会・援護局長通知が発出されたと書かれていました。これは介護福祉士の喀痰吸引等の医行為の実施が可能になるということです。もちろん医行為を行うには介護福祉士が一定の教育を受けることが要件ですが。

平成15年にALS患者への家族以外の者による吸引が(一定の条件つきで)できるようになって以来対象者範囲や吸引等が実施される施設も広がり8年で介護福祉士の吸引等の医行為が法的に認められるまでになりました。このプロセスは早いか遅いかはなんともいえません。しかし現実としてこのようになっていくことは明らかです。

では訪問看護ステーションではどのように対応すればよいのでしょうか?
ある地方の管理者研修で参加した管理者に今後の対応を聞きました。管理者たちはこのような状況に頭が真っ白になったと言いながらも懸命に対応を話合いました。
その結果は「共存する」「連携していく」ということでした。その方針を決め早急に具体策を考えていく必要があります。平成24年度はまだ先だからといわないで「蟻とキリギリス」の話を思い出してください。備えは早すぎるということはありません。