2016年1月23日土曜日

平成28年度診療報酬改定情報 Ⅱ

1月13日中医協の報酬改定議論の整理が発表された。その内容はまだまだ明らかではないが、読み込んだところ以下の内容の審議がなされているようだ。

まずは以前にも掲載したように機能強化型訪問看護療養費算定要件の緩和である。
在総診算定の診療所や看取り加算の届け出のグループホームと連携・協働し在宅看取りをしたステーションへのターミナルケア療養費は現在算定できないが、算定できるように機能強化型訪問看護療養費算定要件の緩和が審議されている。また小児の訪問看護も機能強化型訪問看護療養費の算定要件に組み込むことも考えられているようだ。

また2か所のステーションが関わっている利用者には同一日に2カ所目のステーションが訪問したとしても報酬算定できないことになっているが、今回の報酬改定ではなんらかの評価を受けられる可能性がでてきている。

現段階では、はっきりしない情報しか開示されていないが、これから十分な審議が行われていくので、今後の情報に注視してほしい。

2016年1月19日火曜日

訪問看護はクリエイティブな仕事

1月16日、都庁で行われた「訪問看護フェスティバル」にいった。
看護職や一般の方200名ぐらいが参加していた。訪問看護の面白さを看護職に知ってもらうためと、訪問看護を広報することが目的のようだ。
訪問看護師のリレートークの中で、「訪問看護はクリエイティブな仕事」と表現していた。
クリエイティブとは?何かを創り出すという意味である。訪問看護で何かを創りだすためには、言われたまま、指示されたままを実施するだけではクリエイティブではない。
看護師としての判断に基づいた看護実践による成果がみられることではないだろうか。また利用者の在宅療養を看護で創っていくことである。そのことができると本当に面白くてはまり、その結果やりがいにつながるのだ。

2016年1月11日月曜日

訪問看護の服薬管理

パーキンソン病の利用者の訪問看護を実施している訪問看護ステーション多いと思います。今回は訪問看護での関わりを実際の事例で考えてみます。

ヤールⅢと診断されている利用者、ADLはなんとか自立していますが、ON・OFF症状があり転倒の危険もあります。この利用者は介護保険の訪問看護をしており、主な看護実施内容は服薬管理となっています。その状況ですが、メネシット1日3回(150・150・100ミリ)と他の薬剤を訪問看護時に服薬カレンダーにセットですが飲み忘れが確認されています。

この事例、ヤールのⅢ以上の診断がつき訪問看護指示書にそれが記載されていれば医療保険の利用者ですが、介護保険利用者として訪問看護は報酬算定上の大きな間違いです。
次は、服薬管理方法です。パーキンソン病の利用者にとって抗パ剤の服薬はADLの維持に大きく影響します。飲み忘れが度々あるにも関わらず服薬カレンダーへのセットを続けている、これって看護として対応できているとはいえませんね。服薬できない原因は何かを看護の観点で分析し、医師と相談し薬剤の変更も含め指示通りに服薬できるように工夫するなどは看護独自のアプローチといえます。

昨今、訪問薬剤師による服薬管理が注目されています。薬剤師の服薬管理と訪問看護師の服薬管理の差別化を考えましょう。




2016年1月4日月曜日

診療報酬の改定ー機能強化型訪問看護ステーション

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は診療報酬の改定の年です。機能強化型訪問看護ステーションのハードルは少し低くなりそうです。

在宅療養支援診療所が「在宅がん医療総合診療料」を算定し機能強化型訪問看護ステーションと共に在宅看取りをした場合でも機能強化型訪問看護ステーションの年間看取り件数に含める方向性にまとまったようです。

今まで在宅支援診療所の医師と連携・協働して看取りをしたにも関わらず件数を満たせずに機能強化ステーションの届け出を出せずにいたステーションも多くあると思いますが、4月以降、機能強化型訪問看護ステーションの届け出ができる可能性は高まりますよ。