2012年2月27日月曜日

訪問看護師はカヤの外?

地方の管理者研修に行ったとき、平成24年度から始まる介護職の痰の吸引と胃瘻の注入の指導者研修の話題がよく出ます。指導者研修会が全国で開始されているのですが、どうも訪問看護ステーションへの研修案内がなされていないようなのです。


沖縄県では約50か所ある訪問看護ステーションに県からの通知は来ていなかったということです。また長崎県でも訪問看護ステーションに直接の通知は来ておらず、同一法人の特養等に来ていた通知から研修会があることを知り慌てて参加したということです。訪問看護ステーションからの参加者は80名中4名だったそうです。


施設でも介護職による痰の吸引と胃瘻の注入はすでに実施されていますので、今後の施設の対応としてもより多くの介護職による吸引・胃瘻の注入の実施は喫緊の課題と考えますが、在宅でも同様にすでにALS等の利用者に対し介護職による吸引が行われていますから施設同様喫緊の課題であることは言うまでもありません。


なぜ訪問看護ステーションに指導者研修の案内が来なかったかは不明ですが、指導管理者になるには指導者研修を受ける方法と県にある指導者用DVDを視聴しレポート提出による方法がありますのでいずれかの方法で指導看護師の認定証を得ることができます。

このたび介護報酬で新設の看護・介護職員連携強化加算(250単位)は、吸引等が必要な利用者の介護計画作成や訪問看護員への助言・指導を行った場合に算定可能となっています。詳細な要件等はまだ明らかになっていませんが、施設同様指導看護師の認定証をもった訪問看護師が指導・助言するということも考えられますので、指導看護師の認定証を取得を考えたほうがよいかと思います。

2012年2月23日木曜日

沖縄に行ってきました

2月17日・18日に沖縄県看護協会の管理者研修に行きました。
当日の那覇の気温は14℃、空港に降りた時なんだか体がほっとしました。

管理者研修の開催は去年から始まり今年2回目です。一昨年まで沖縄では管理者研修は行われておらず、受講生は東京等の開催地に行ってたそうです。沖縄にも石垣島などの離島があります。ちなみに石垣島から那覇までは飛行機で約1時間かかるそうですが、今回は石垣島にある4か所すべてのステーションの管理者が参加することができました。その結果沖縄県にあるステーション約50か所中40名の管理者の受講でした。6時間の研修を受け参加した管理者は熱心に学び実践力をつけそれぞれのステーションに帰って行きました。下記の写真は連絡協議会の役員の方達です。


この管理者たちとの会話で2月22日に福島県にいくことを話すと、「福島県の訪問看護師たちはどうしていますか?」と心配している質問がありました。そこで昨年7月に福島県訪問看護ステーション連絡協議会の研修のとき聞いた震災後の様子を報告すると「大変ですね!同じ訪問看護師として応援しています。」と励ましの言葉がありました。励ましの言葉は2月22日の福島県須賀川市訪問看護ステーション連絡協議会のみなさんに伝えることができました。地域の違いを超え訪問看護師同志ならではの思いが伝わったのではないでしょうか。

沖縄そばを食べ宮古島産のもずくを買って帰路につきました。

2012年2月16日木曜日

平成24年ダブル改定内容が明らかに

平成24年2月10日中医協の答申が発表され、介護保険報酬と診療報酬(医療保険)の改定内容が出ました。今後通知文や疑義解釈などにより詳細な内容が明らかになってきます。

今訪問看護ステーションでは、財団や事業協会からのFAXやホームページからの情報収集に余念がない頃でしょう。なかには介護保険のPT・OT.・STの訪問看護の単位の引き下げの情報により今までより事業収入が減少すると焦りを感じているステーションもあり、またPT・OT・STの要件(1回の訪問時間20分2回目からは90/100)の解釈で今まで60分の訪問看護と同じ報酬を得ることを考え20分×3回の60分で現状と同様の報酬になるとシュミレーションしているステーションもあり悲喜こもごも。


今出ている報酬改定の情報は第一報です。今後もっと詳細な要件等が出てくるので焦りは禁物です。今はとにかく現在出ている改定内容を読み込み現時点での情報を十分把握しておくことです。また勝手な解釈や思い込みをしないことです。


特に今回の改定内容は複雑ですからまずは正しい情報収集により落ち着いた対応ができるようにしてください。