2021年8月22日日曜日

コロナ感染症の訪問看護報酬

 コロナ感染症の在宅療養者が全国で10万人に迫っている。在宅療養者となっているが訪問診療を受けているのはその中の一部にしかすぎないようだ。そのような利用者に訪問看護を実施している訪問看護ステーションも増えているだろう。

コロナ感染者への訪問看護で新たに長時間訪問看護加算(5,200円)が算定可能となった。訪問看護を実施した場合、訪問看護を行った時間を問わず1日に1回に限り算定できる。

コロナ感染症への訪問看護をしているステーションはぜひ算定してほしい。




2021年8月12日木曜日

コロナ感染症の訪問看護

 「コロナ感染症、神戸での取り組み」藤田愛さんの報告を知ろうとZoomセミナーに参加した。期間は今年の1月から6月末まで神戸市と契約し訪問看護を実施したその報告である。

今回は訪問看護ステーションとして事業に関わったが、ステーションの管理者である藤田さんが最初のひとりだった。看護職員が同調しこの事業つまりコロナ感染者への訪問看護に関わるのには時間がかかっている。

コロナ感染者に訪問看護で関わることは、「使命感だけではできない」と彼女は言いきり、またステーションが風評被害にあうことも覚悟し事業に参加したと語っていた。

たった15分くらい(実際は30分くらいだったかもしれない)の訪問時間で感染者のアセスメントを行う。状態の変化(呼吸状態)を察知しHOT導入には医師に酸素流量とSPO2の値の変化をリアルタイムで報告しながら安定的な酸素量を決める、脱水症状やステロイド投与の指示により点滴を行う(点滴は滞在時間の問題もあり200mlとした)、家族からの情報収集はもちろんのことお願いできる観察事項の依頼をする、状態悪化していた場合には入院が必要かの判断と必要ならば保健所や医師への連絡などアセスメントと看護実践、医療ケア、連携を行っていた。訪問看護師として短時間で精度の高い看護実践が求められることがわかる。また今までの訪問看護とは違う「やりかた(アセスメント・診療の補助・療養上の世話・家族指導)」をしていることに注目した。実践の結果であるが約6か月間で50数名のコロナ感染者の訪問看護で軽快した方が多かったことを伝えていた。

コロナ感染者の急増により在宅療養せざるを得ない状況になっている。しかし訪問診療や訪問看護を受けられる方は一握りである。また在宅での治療も限定的であるが今回の報告からコロナ感染者への訪問看護の底力を感じた。