2015年5月29日金曜日

訪問看護の服薬管理どうしてる?

訪問看護、特に介護保険の30分の訪問看護で多く実施されているのが「服薬管理」です。この服薬管理です。5月19日NHKのクローズアップ現在で高齢者の服薬に関して取り上げられましたが、訪問看護側の対応として考えさせられる内容でした。

まず残薬の多さの問題です。医師の処方は服薬していることを前提に処方されているますが、服薬回数や飲み方が複雑になっているため処方どうりの服薬ができず残薬が増加していること、また服薬状況をうまく医師に伝えることができないため重複して処方されてしまうことが残薬の要因
になっているそうです。

その次は副作用です。高齢者は多くの他科を受診しているため多くの服用をしているので飲み合わせによっては重篤な副作用が現れることもあります。

訪問看護の利用者の多くは高齢者です。訪問看護の服薬管理は、残薬チェックと服薬状況と副作用のアセスメントを行い医師に情報提供することで高齢者の服薬治療に役立ちます。診療の補助そのものですね!

2015年5月24日日曜日

久しぶりに訪問看護の現場に

5月の中旬、訪問看護利用者の写真撮影のため横浜市港北区にある訪問看護ステーションにいった。3件の利用者宅の同行訪問をした。

1件目は脳梗塞後遺症で右麻痺のある一人暮らしの利用者。在宅支援診療所の医師との同行だった。玄関から入る前居室での利用者の状況を窓から観ていた医師は、居室に入るなり電気のコードの危険性を察知し安全にするための方策を考えその場で解決し、その後診察をした。利用者の状態は安定していた。
2件目は、認知症で寝たきり全介助の92歳の利用者。介護者は60代の娘さん。訪問看護は週3回胃瘻とバルンカテーテル挿入。匂いなし皮膚はピカピカできれい。
3件目は、ALSで人工呼吸器・胃瘻の60歳の利用者。介護者は奥さん。全介助で意思疎通は瞬き。この利用者もきれいだった。

 12年ぶりの現場、感激したけれどひどく疲れた。訪問の移動距離が長いこと、道が細い・渋滞するなど道路事情が悪いこと、それだけでなくなにかスピード感が違うことが違うと感じた。でもピカピカできれいな利用者は、日ごろの訪問看護での保清によるもので、そこはなんら変わっていなかった。

やっぱり訪問看護ってすごいと感激した。

2015年5月17日日曜日

宮崎県の管理者研修会で

5月16日、宮崎県看護協会の管理者研修会だった。宮崎県のステーション開設も順調に伸び90ヵ所になる勢いだ。

研修を終え帰ろうとしたとき、受講生の一人が声をかけてくれた。
「先生7年前に先生の研修を受けました。その時4,100万円の累積赤字でしたが、4年後800万円の黒字にすることができました。そして平成26年に自分のステーション開設し黒字経営です。今後は大規模ステーションを目指して頑張ります。」と自信に満ちた明るい表情が印象的だった。こんな管理者が増えていくことが講師を生業とする私の励みである。



規模ステーション目指しています。」

2015年5月11日月曜日

精神科訪問看護

精神科訪問看護療養費算定の研修会は盛況である。また届け出した訪問看護ステーション数も増えているようだ。それならば、さぞかし精神の利用者を多く受け入れているステーションが増えているだろうと思うが実際はそうではないようだ。

その理由として研修受けただけで実践上の経験者がいないから、営業せず積極的な受け入れはしないなど消極的な理由が多い。じゃあなぜ精神科訪問看護療養費算定可能になる研修を受講したのか?ということになる。精神科の利用者が地域で生活していくために、服薬管理や生活指導を中心とした訪問看護は欠かせない。自信がないというなら、まずは軽度な利用者を保健所の保健師や主治医との十分な連携で支援しながらスキルアップしていったらどうだろうか!?