2011年10月31日月曜日

10月の出張先

10月の管理者研修を含む出張は奈良県を皮切りに北海道再び奈良県と続き、中旬は富山県で最後は大分県でした。10月の出張移動距離を測ってみたら約7,500キロ、驚きました。

10月27日は大分看護科学大学にある訪問看護認定看護師教育課程の4期生「在宅ケアシステム」の授業を行いました。上が教育課程の写真です。6名の少人数で和気あいあいとした雰囲気の中にも積極的に学ぼうとする姿勢を感じました。

出張といえばご当地グルメですが、今回は有名な「関サバ」を食べました。「関サバ」は今までのサバの概念を一蹴するほどの美味しさでした。切り身の美しさはもちろんのこと歯ごたえや旨味はサバの領域をこえていました。下が「関サバ」の写真です。きれいでしょう。

出張は移動距離が長いだけに大変ですが、ご当地グルメをいただくことができるのは楽しみです。多くの訪問看護師のみなさんに会えることもグルメ以上に楽しみなことです。


2011年10月26日水曜日

平成23年度富山県アドバイザー事業

以前このコラムで取り上げた富山県の訪問看護ステーション管理者教育の一環であるアドバイザー事業の第一回目が10月22日・23日の二日間にわたり行われました。
アドバイザー事業は平成19年から実施し今年で5年目です。この事業は管理者を対象とし訪問看護ステーションの経営・運営についてのアドバイスを行っています。下の写真はその時の様子です。
富山県の訪問看護担当者と富山県看護協会担当者、アドバイスを受ける訪問看護ステーションの管理者と萩原というメンバーですが、管理者だけでなく開設者である医師や直属の上司、あるいは事務長なども一緒のこともあります。

富山県の訪問看護ステーション利用者数は平成18年から22年で30%以上増えたこと、またステーションの規模別割合は小規模が一番少ないのが特徴的です。中規模や大規模ステーションが多いということはこれからも多くの利用者の受け入れが可能であることも示唆しています。
このような個別にかかわるアドバイザー事業は時間はかかるかもしれませんが案外ステーション再生の近道なのかもしれません。

2011年10月11日火曜日

管理者が行う労務管理

管理者研修で「労務管理」を学びたいと希望する声が多くなっています。「労務管理」はビジネスの5原則である人・物・金・時間・情報の「人」を管理することです。つまり訪問看護ステーションで収益を生みだすのは訪問看護の提供そのものです。そのための人員確保や訪問看護の質の向上のための教育、労働環境の整備や人事管理を行うことがステーションの労務管理です。
「労務管理」の内容を知っていますか?

1 募集・採用        
2 賃金・労働時間
3 人事考課
4 教育・研修
5 昇格・昇進
6 異動・配置
7 昇給・賞与
8 退職・再雇用

これら8項目は給与を決定、職員の雇用や人事権の行使,訪問看護の質の向上などすべての項目に対して決定し実行することを示しています。つまり管理者は労務管理業務を行うためにはこれら8項目の裁量権や決定権がなければ何も決めることができないというとこになります。たとえば裁量権・決定権がなければ職員採用も上司にお伺いを立てなければならない、どんなに頑張って収益をあげたとしても大幅な昇給や賞与への反映ができないということになります。

ある県の管理者研修でこの8項目すべてに裁量権・決定権を持っていると答えたのは受講生の1割でした。その1割の管理者は自ら法人を立ち上げてステーションを経営していました。彼女たちは、管理者としての責任の重さを感じながらもやりがいがあると断言しました。訪問看護ステーションの管理者が本当の意味で経営者になるには、雇用された管理者であったとしても労務管理業務のすべてにおいて権限をもつことではないでしょうか。