2012年7月7日土曜日

PT・OT・STによる訪問看護

報酬改定から4か月経過しました。
報酬改定時にPT等のリハスタッフを抱える訪問看護ステーションでは、PT等の訪問看護費が下がるということでちょっとした混乱が起きましたがその後はいかがでしょうか?

今までは30分未満が425単位、30分以上60分未満が830単位だった報酬ですが、今年度からは1回が20分で316単位となりました。そのために単位をだけをみると今までより報酬は大きく下がると考えリハスタッフの給与はおろか雇用の継続ができるのだろうかと考え混乱が生じたといえます。それはPT等のリハスタッフが専門的なリハビリを提供できる訪問看護ステーションは利用者確保がたやすいこと、リハスタッフは訪問看護師の1・5倍以上の訪問件数をこなし事業収入増に貢献することが訪問看護ステーションの経営に大きく影響しているからです。

今回の報酬改定後の訪問看護ステーションの経営状況を聞いてみると、今までPT等の訪問を60分としていた訪問看護ステーションでは事業収入への影響はなく、サービス提供体制加算が1回毎に算定できることで事業収入増につながったということです。利用者満足度調査結果では訪問看護ステーションへの要望が「十分なリハビリを受けたい」が第一位となっています。利用者がリハビリを受け今より少しでもよくなりたい、よくなることができるのではと期待した結果といえます。利用者のリハビリへの期待度は極めて高いことがうかがえます。

そこで考えてほしいのはリハビリの時間です。短時間のリハビリで目指すべき効果や利用者のリハビリへの満足度を満たすことができるでしょうか?短時間ではその効果を実感することは極めて難しいといえます。そこで20分や40分のリハビリを行っている利用者にはリハビリで目指す目標を明確にし計画的にリハビリすることを説明しケアプランの変更につなげる努力が必要です。PT等のリハビリ専門職が十分な時間でじっくり利用者に関わりながらリハビリを実施することで利用者の満足度が高くなります。それに加え訪問看護ステーションの経営への効果にもつながっていくことになります。


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