2012年6月4日月曜日

特別訪問看護指示書の有効利用

在院日数の短縮化により医療依存度や重症度の高い利用者の在宅移行が進む中、早期に退院し在宅に戻る利用者や家族の療養への不安や負担感は計り知れないものがあります。

在宅移行時の不安や心配事が多い退院直後の時期に週1回の訪問看護、このような計画で安心安全な在宅療養の支援ができるでしょうか?在宅移行がスムースできるようにするには早期の頻回な訪問看護による介入がポイントになります。

そこで特別訪問看護指示書の活用をおすすめします。
退院直後の利用者は在宅生活に慣れるまでは当然のことながら状態の不安定な状況が続きます。不安定な時期だからこそ頻回な訪問看護による支援が必要なのです。退院直後から2週間、毎日訪問看護し状態安定のケアや医療ケアの指導等を行うことで訪問看護そのものへの信頼を高めることにもつながります。なによりも頻回な訪問看護により利用者の十分な状態観察ができること、利用者の状態に合わせた医療ケアや介護指導により利用者の長期の在宅療養の継続を可能にすることができます。また特別指示書による訪問看護が高い報酬につながることはいうまでもありません。

試算すると介護保険で週2回60分の訪問看護と緊急時訪問看護加算・特別管理加算で76,800円、特別指示書2週間と24時間対応体制加算と特別管理加算、特別指示書期間以降週1回の介護保険の訪問看護は131,900円で約2倍弱の報酬になります。

報酬改定で退院時の特別訪問看護指示書の利用が認められたのですから、利用者の円滑な在宅移行のための活用をおすすめします。当然のことながら頻回な訪問看護が必要かどうかは医師の判断になります。

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