2015年4月22日水曜日

楽しかった新潟県訪問看護従事者研修会

4月18日土曜日、新潟県看護協会の訪問看護従事者研修会だった。訪問看護師経験3年未満あるいは未経験を対象にした訪問看護の基礎を学ぶ研修である。公開講座参加者と合わせて100以上で、中堅看護師や管理者もいた。

今回の研修は、昨年度新潟県訪問看護ステーション強化事業の実態調査をもとに内容を構成して実施した。驚いたのは、制度や報酬の仕組みをほとんど知らないまま訪問看護業務に従事していることだった。基礎から教え、こんな質問をしてみた。「制度や報酬の仕組みを理解し、訪問看護としてどのような働き方ができるか?」それぞれの理由をグループで話し合ってもらった。利用者とのコミュニケーションに基づく看護をする。加算の算定の取りこぼしがないようにするなど積極的な発言が多くあった。
また「今まで受けたことのない小児あるいは精神の訪問看護依頼があったらどのように対応するか?」では、受けているステーションへの実習や研修受講や自己学習などにより積極的に受けていく意見が多かった。様々な質問すべてに積極的かつ斬新な答えが返ってきた。講師していて本当に楽しかった。

新潟県の実態調査の結果でも、訪問看護経験3年未満の看護師の職務満足度は高かった。何もかもが新しい経験だが、訪問看護業務への前向きな姿勢は、もしかすると中堅看護師より強いのかもしれない。訪問看護師の定着が課題になっているが、3年未満の看護師への教育の仕方如何で定着度合が違ってくるだろう。
研修受講がままならないステーションもあるだろうが、制度のことや報酬のことは管理者が教えることができるはずである。まずは訪問看護に同行させる職人のような教育だけでなくするだけでなく、訪問看護業務を行うのに必要なバックグランドをしっかり教えることである。

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