2014年6月22日日曜日

利用者の状態に合った看護しようよ!

新潟県訪問看護ステーション強化事業のコンサルが6月16日から始まった。新潟県にある60%のステーション66か所が今年度から2年にわたりコンサルを受けることになっている。

初回は3日間で10か所のステーションのコンサルを実施した。
提出資料とコンサルの結果ある傾向が見えてきた。それは訪問看護師として利用者に必要な看護を実践し成果をあげることができずその結果として経営悪化や職員の職務満足の低下をきたしているということである。この傾向は新潟県だけに限ったことではないのはこの10年間コンサルを実施してきた者としての実感である。

在宅で療養する利用者が訪問看護うける理由は看護を受け状態安定ができること、その結果長く住み慣れた家にいることができる。また住み慣れた家でその最後を迎えることができることを目的としている。その実現ために看護実践の1回にかける時間と回数がどのくらい必要なのかを訪問看護師のアセスメントにより判断しその判断に基づき計画的に実施し成果をださなけれなならない。

しかし訪問看護が実施されていながら入退院を繰り返したり急変等を予測できないなど、必要なアセスメントや看護による対応が不十分でありその結果利用者数と訪問件数の減少による経営悪化。また短時間の訪問看護による状態変化の見落としによる緊急電話の増加が看護師の負担になっていることも多くみられる。このように利用者の状態に合った看護実践ができないことと経営状況と労働環境の悪化が関連していることはコンサルの提出資料の数値からも窺える。管理者のみなさんこれらの状況を見直すことをおすすめします。



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