2012年3月1日木曜日

平成24年度ダブル改定への落ち着いた対応を

2月10日に訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法(医療保険)が財団等の訪問看護関係団体のホームページにアップされ、医療保険と介護保険ダブル改定の内容が明らかになりました。医療保険と介護保険両方の報酬改定の情報が揃ったわけです。

そのような中訪問看護ステーションでは今何か急き立てられているような状況にあるのではないでしょうか。現場からの報告で混乱している状況がひしひしと感じられます。ある意味緊張感を持ち平成24年度のダブル改定を迎えていることは報酬改定に積極的に取り組もうとする姿勢の表れと考えることができます。しかしもう一歩踏み込んで考えるとあまりにも浮き足立ってしまい平成22年度までの報酬改定内容とのすり合わせができないために、報酬算定に関してあるいは制度そのものに関して混乱しているという印象を受けます。

今回の報酬改定に限りませんが、訪問看護ステーションが制度化された平成4年以降行数回に渡り行われたの改定内容の上にその都度新たな改定内容が付け加えられているということです。それは例えると積み木の積み上げのようなものです。積み木は土台がぐらぐらしていたらその土台の上に積み木を積み上げたとしてもバランスが悪くて崩れてしまいます。

今訪問看護ステーションが取り組むべきことは、新しい情報に振り回されることではなく新しい情報を収集ししっかり読み込むこと、またそれ以前にすることは平成22年度版の「訪問看護業務の手引き」を読み返し今までの報酬の内容を確実に理解することです。その上で新しい報酬内容との比較を行い変更された要件や新設された内容の理解に努めます。このような堅実な取り組みが4月以降の報酬算定の準備につながります。

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