2016年1月11日月曜日

訪問看護の服薬管理

パーキンソン病の利用者の訪問看護を実施している訪問看護ステーション多いと思います。今回は訪問看護での関わりを実際の事例で考えてみます。

ヤールⅢと診断されている利用者、ADLはなんとか自立していますが、ON・OFF症状があり転倒の危険もあります。この利用者は介護保険の訪問看護をしており、主な看護実施内容は服薬管理となっています。その状況ですが、メネシット1日3回(150・150・100ミリ)と他の薬剤を訪問看護時に服薬カレンダーにセットですが飲み忘れが確認されています。

この事例、ヤールのⅢ以上の診断がつき訪問看護指示書にそれが記載されていれば医療保険の利用者ですが、介護保険利用者として訪問看護は報酬算定上の大きな間違いです。
次は、服薬管理方法です。パーキンソン病の利用者にとって抗パ剤の服薬はADLの維持に大きく影響します。飲み忘れが度々あるにも関わらず服薬カレンダーへのセットを続けている、これって看護として対応できているとはいえませんね。服薬できない原因は何かを看護の観点で分析し、医師と相談し薬剤の変更も含め指示通りに服薬できるように工夫するなどは看護独自のアプローチといえます。

昨今、訪問薬剤師による服薬管理が注目されています。薬剤師の服薬管理と訪問看護師の服薬管理の差別化を考えましょう。




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