2013年9月16日月曜日

じぇじぇじぇ!在宅高齢者の栄養状態

盛岡で食べたさんまの刺身本当においしかった!
じぇじぇじぇの北の海女ー盛岡駅で










平成24年「在宅療養者の摂食状況・栄養状態に関する研究報告書」を読んだ。調査対象者は訪問診療・訪問看護・訪問リハなど訪問系サービスを受けている在宅療養者で食事摂取内容・量はもとより血液検査から栄養状態を調査している。訪問看護に参考になる情報として抜粋した項目は以下のとおり

  • 栄養状態にある者は約3割、低栄養状態の恐れありも約3割で合計すると半数以上は低栄養状態にある。
  • 栄養状態の悪化はADLの低下および認知症の悪化を招く。
  • 栄養状態の悪化は褥瘡だけでなく誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなり、調査の直近3か月以内に入院をしていた高齢者の約半数に窒息で入院の高齢者がいた。
  • 摘便や浣腸による強制的な排便は栄養状態の悪化を招く。
  • 通所介護の回数が多いと低栄養状態が多くなる。
  • 独居の高齢者より同居世帯が栄養状態悪い。
  • 年金収入が高くなるほど栄養摂取量が減少する傾向ある。
  • 一日の食費は500円から1000円が約3割だった。
  • 一日の水分摂取量はコップ3杯が約4割だった。
この調査結果から在宅で家族と同居している高齢者は多分1日3食十分に食べて栄養状態もよいと考えていたことが覆された。また経済・家族関係・ADL・IADL等さまざまなことが栄養状態に影響していることがわかった。訪問看護の利用者では必ずしも主治医が定期的にアルブミン等栄養状態の指標になるような血液検査を実施するとは限らないので、このような情報を訪問看護のアセスメントに加えることでより専門性の高い看護の提供及び高齢者へのきめ細かい栄養指導、さらに栄養障害等から発生する異常の早期発見につながる。

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